【感想】農ガール、農ライフ(垣谷美雨)を読んでみた
ずっと続くと思ってたのに……
急にコロナが流行って、仕事もなくなって、貯金もどんどん減っていく恐怖。
そんな時に、『もし農業していたら、食うものには困らないかも…?』なんて思ったりしませんか?
突如派遣切りに遭い、同時に長年連れ添った彼氏も失い、ピンチにピンチが重なり続ける主人公・久美子が出会ったのが【農業】でした。
- 女性一人で始める農業の大変さ
- 農業大学校の新規就農コースとは?
- 無農薬でやることはあくまで趣味の範囲なの?
- アラサー女性の婚活事情
いろんな農業の側面を知ることができる1冊でした。
➀新規就農コースって?
この本によると下のグラフにある通り、農家として生計をたてている人口は年々減り続けているらしいです。
昭和35年と平成30年を比べると、約6分の1になっちゃってます。
こんなに減っているからこそ、国は『農業大学校の新規就農コース』を格安で学べる環境にしてくれています。
その後の『部門別研修(6ヶ月)』の野菜コースでも、
講義や農業実習を受けることができたりと、
新規で農業を始めたい人への間口は広いように思えます。
この本読んでても、ある程度は農業大学校のことは知れるけど、
もっと詳しく知りたくなった方はピックアップした農業大学校のホームページを見てみてください!
(→実際の大学校のホームページ:日本農業経営大学校)
➁女性一人で始める農業の実態は?
農業をやる3つの条件があるみたいです。
- 強靭な体力
- 家族
- 農業が心底好きであること
それに加えて、
女性が農業をやるためには農家に嫁ぐことが1番の近道だと言われてしまいます。
しかも、たとえ男性でも独身者はキツいらしい。
→というのも【農業は家族でやるもの】という考えが根底にあるから、新規就農者への支援制度のある自治体でも、夫婦での就農を要件に掲げているところが多いみたい。
そのせいで、余計に農業を始めたい若者の芽を摘んでしまっているんじゃないかな……?って久美子も考えてます。(僕自身もそう思いました…)
って女性一人でやるのは、実際男性だろうが、夫婦だろうが、大変なことには変わりないですよね?
久美子は幸運にも農地を借り、
土づくりから何から何まで優しく(厳しく)教えてくれる人に合い、
試行錯誤しながら農業を頑張ります。
➂無農薬でやることって趣味の範囲?
野菜を大きく3つに分類するとすると、
- 菜葉類
- 根菜類
- 果実類
になるそうです。
それをうまくミックスさせて畑作りをするんですって…
それ以外にも農業の知識もチラホラ登場します。
- 3月は寒さに強い品種を育てよう!
- 畝をビニールでトンネル状に覆えば冬から春にかけてでも一足早く収穫できる!
- 4月は気温の変化に強い品種を育てよう!
- 5月は天候が荒れやすいから時間の許す限り畑に出よう!
- そろそろ6月になると収穫の時期!
などなど……
寒さに強い品種は→人参・じゃがいも・ルッコラ・小松菜・パプリカ・リーフレタスetc
気温の変化に強い品種は→獅子唐・まくわ瓜・ほうれん草・牛蒡・大根・蕪・キャベツ・胡瓜etc
こういうことを考えた上で、大規模的に野菜を育てていこうとすると、無農薬・オーガニックで栽培するのって本当に大変そう……
だから一般的な、農薬使用の野菜よりもオーガニックの方が値段がちょっと?高いですもんね。
そうなってくると、趣味の範囲で無農薬をやった方が実際は儲けが出やすいのかな?って読んでて思っちゃいました.°(ಗдಗ。)°.
→農家さんは無農薬でやるとすると相当な仕事量になっちゃうんですね……。
それでもめげずにトライしてる久美子も、無農薬農家のみなさんも、応援したいです!!!
➃アラサー女性の婚活事情
ある時、富士江の勧めもありお見合いパーティに参加した久美子。
講師を勤める女性が掲げた6ヶ条に若干の違和感を感じるます。
聞くと、まあこの6ヶ条も極々当たり前ですよね?
むしろ女性に限ったことではなく、男性にも普通に当てはまるものばかり。
やっぱり男性優位が現状なのかな……って男の僕でも気持ち悪くなる感じです。
人気の男性に集まり、女性同士でも裏での画策があり……現実世界でも起こってそう。
そんな農業や人生が詰まった一冊でした!
あなたは、自分の力で暮らしを切り抜いていくのが性格的に向いてる方ですか?
そんな久美子タイプなら、農業を『大変だけど、面白いもの』と捉えてやっていけるかも知れませんね?w
垣谷美雨作品3作目は『農ガール、農ライフ』(祥伝社文庫)でした!!
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コロナが落ち着いたら、また野球で盛り上がりましょう!!!!