【感想】夫の墓には入りません(垣谷美雨 著) ネタバレあり
先日シェアした読書ブログ『【感想】老後の資金がありません(垣谷美雨) - 本棚のカクシバショ』は読んでいただけました?w
その本を書店で買った時に
隣に置いてあった同じ垣谷さんの本が気になっていたので、
今回読んでみたので皆さんにシェアしたいと思います!
コロナの影響であんまり外に出歩けないから、家でコーヒー入れながら読書するのが1番ですよね?
ぱっと見『老後の資金がありません』とのシリーズ作だと思って買ったんですけど、ちょっと違ったみたい笑。
→だって装丁もそっくりですよね?.°(ಗдಗ。)°.
でも読んで、買って後悔することはなかったですよ。
前回の作品ではお金のちょっとした豆知識があったりもしましたが、今作では人生にまつわる知恵が登場します!
早速あらすじをご紹介します。
夫の仕事の転勤をきっかけに、夫の故郷の長崎に越してきた主人公の高瀬夏葉子。夫婦の間に子供はいなく、中古で買った赤い煉瓦造りの家に2人で暮らしている。そんなある時、夫の堅太郎が弱冠46歳の若さで急死。夫婦の関係は冷え切っていたこともあり、特別悲しむことはなかったけど、様々な壁に遭遇!舅・姑問題、夫の〝愛人〟への送金問題、墓問題……。これから先の人生を嫁として生きていくのか、それとも1人の女性として生きていきたいのか?!
舞台は長崎。
夏葉子たちの家のバルコニーから海が見える風景を想像しただけで、もう長崎に行ってみたくなっちゃってましたw
しかも作中に度々登場する長崎名物の食べ物や観光地。
気になりすぎて、読み終わった後に【るるぶ】の長崎編を見ちゃったぐらい 笑。
→見たらもっと美味しそうで食べたくなるし、いろんなところに行きたくなりました(ToT)
そんな長崎が物語の中心になってるので、登場する人たちも長崎弁を話しています。
やっぱり方言っていいなぁと思います。
東京に住むようになってだんだん忘れていっちゃうんですよね……なんか懐かしくなっちゃいますw
さて、物語の方ですが、
夫を亡くした夏葉子はまだ44歳。
だけどすごく若いわけでもない……。
ということで高瀬家の人たちからは、若干甘く見られています。
夏葉子が勤めるフリーマガジン『長崎風土記』のことも、パートということもあり舅からは下に見られている感じがします。
高瀬家は18代続く名家らしくて、地元の人からも一目置かれる存在。
そんな高瀬家とも夫が生きているうちは、夏葉子も良好な関係を築けていました。しかし、亡くなってからは夏葉子のことは便利な存在として扱う節があり、その点で夏葉子は不満を募らせていきます。
かわいらしい家に似つかわしくない仏壇を置くこと。
夫の墓に、すでに自分の名前も刻まれていること。
合鍵を使って勝手に家に入ってくること。
高瀬家の嫁でいることに息苦しさを覚えてる中、ある男性(工藤)と出会い、夏葉子は工藤に好意を寄せていきます。
『長崎風土記』の特集〝老舗の嫁〟シリーズを担当することになって、地元出身の工藤が〝老舗の嫁〟を紹介してくれることに……。
取材を通してより親密になる2人の間にも、
大きな【高瀬家の嫁】の壁が幾度も立ちはだかります。
そんな時に、夏葉子はあることを知りました。
それは“事情によっては、三親等内の扶養義務がある”ということ。つまり、舅や姑の介護はもちろん、引きこもりの義姉の面倒を見ることも将来的には起こり得るということです。
そして『姻族関係終了届』と『復氏届』の存在も知ってから、ついに夏葉子は行動に移す決意をしたのです!
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姻族関係終了届・・・舅や姑との縁を切りたい人が役所に届けるもの(自分と夫の名前を書いて判を押すだけでよく、保証人の署名等も必要ない)
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復氏届・・・旧姓に戻すための届
高瀬家への申し立て?に行く時に夏葉子の父から注意するように言われたのは【相手を批判したらダメ】だということ。
あくまでも『自分だけの世界の中で話すこと』が重要らしいです。
これって普段の生活でも言えることですよね?
家族や友人との話し合いの時でも、〝相手を批判せずに自分の要望を伝えること〟って重要だけどすごく難しいんですよね……。
最終的には………
その先はぜひ読んでみてくださいねw
最後に、
もしあなたのパートナーが先に亡くなってしまったとしたら…?
どうしますか?
なんか考えるきっかけになるかもしれませんね。
今の時期だと、ハウステンボスのチューリップが見頃だから余計に長崎旅行とかしたいんですけど、今は行けそうにない……
→と言ってもお金がなくてどっちみち行きたくても行けへん.°(ಗдಗ。)°.
老後にはお金がかかるし、
結婚しててもいつ1人になるかも分からへんし、
自然災害が起きたりするかもしれへんし……
後悔しないように大切な人とはちゃんと向き合って生きないと!って思える1冊でしたw
なんか垣谷ブームに1人どっっぷりハマってて、この前たまたま入った本屋さんで、たまたまタイトルで選んだ本が垣谷さんの【農ガール、農ライフ】(祥伝社文庫)でした🤣
また読み終わったらシェアしたと思うので、楽しみにしてくれるとうれしいです!